想像、連想、記憶。ノートに絵を描こう
アインシュタインやエジソンも、「偉大な頭脳」の持ち主は、ノートに色々、絵を描いた。
みなさんノートに絵を描いていますか?
ノートに絵を描く利点を紹介します。
これからはノートに、絵を描いていこう!
効率良く、記憶する方法
「頭が良い」このフレーズを聞いて、何を連想しましたか?
テストで高得点、色々な知識を知っている、アイデアを思いつく。
様々なことが思い浮かんだのではないでしょうか?
今回は「効率良く、記憶する方法」の、ポイントを紹介します。
脳と学習の世界的権威である、トニー・ブザン氏の書籍から記憶力・記憶術について、情報を引用させていただいております。
I AM(想像・連想・記憶)
想像「イメージを働かせること」・連想「関連づけること」。
この2つの要素は、はるか昔のギリシャ・ローマ時代に発見され、これを活用することで様々な記憶法が、編み出されてきました。
想像(Imagination)と連想(Association)を使い、記憶する(Memory)。
頭文字を取って「I AM」と覚えておきましょう 。
思い出すことは、イメージを再現すること。
例えば「リンゴ」という単語を聞くと、人はイメージを働かせます。
リンゴの赤い色、丸い形、人によっては食べやすいように、皮をむかれてカットされた映像がイメージされる。
映像以外にも、甘い味(味覚)・におい(嗅覚)・食べた時の音(聴覚)・手触り(触覚)なども、イメージされることがあります。
脳は関連づけによって学習し、記憶しています。
何かを学んだら、それまでの知識・経験と関連づけましょう。
そうすることで、記憶の筋肉が鍛えられます。
ノートに絵を描こう
脳の第一言語はイメージです。
「リンゴ」という言葉を聞いた時、連想されるものはリンゴという言葉ではありません
形などの映像(視覚)・甘い味(味覚)・におい(嗅覚)・食べた時の音(聴覚)・手触り(触覚)これら五感のイメージが浮かんできます。
話す・言葉にするということは、イメージを言葉に翻訳してから、表現していることになります。
言葉に翻訳せずに、浮かんだイメージをそのまま絵にしましょう。
ちょっとした絵を、描きいれるくらいで構いません。
言葉で書くより、頭に浮かんだとおりの様子で、記録することができるようになります。
記憶の重要なカギはイメージです。
覚えたい事柄を、生き生きとイメージするほど、脳の中で強い印象が残り、そうした記憶は思い出しやすくなります。
あるイメージから連想されるものは、人によって驚くほど違っています。
何かがイメージされると、そこから無数の連想が生まれ、次々に広がっていくので、連想の広がりは無限といえます。
広がった連想から、強く印象に残ったイメージや、関連づけを絵に描いて、記憶のカギにしましょう。
記憶の過程(入力・貯蔵・出力)
記憶の過程を、3工程「入力・貯蔵・出力」に分けて説明します。
私たちが何かの情報を受けたとき、そもそも関心がなければ、その情報は入力(インプット)されることなく通り過ぎてしまいます。
情報を入力するには、覚えるべき情報かどうか、その内容や意味がどんなものであるか、理解する必要があります。
入力された情報が、必ず思い出せるわけではありません「きちんと覚えたはずなのに、この問題の答え、なんだっけ・・・」あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか?
情報を理解し、知識として使えるまで
情報を覚え、正しく使うには「入力・貯蔵・出力」それぞれの工程で、しっかりと情報を処理する必要があります。
各工程のポイントをおさえ、情報を理解し、知識として使いましょう。
人間の脳は、理解できないことを情報として、正しく入力することができません。すでに知っていることと関連づけ、徐々に理解が進んでいきます。先ずは全体をザックリ理解しましょう、全体を理解した上で詳細を学び、理解を深めていきます。
脳は一度に全てを記憶することはできません。情報として「貯蔵」しておくためには、復習や反復学習が必要になります。情報を眼で見て、耳で聞いて、何度も慣れていくことで、身体に染み込んでいきます。
理解して記憶した情報も、いつも正しく再生できるわけではありません。必要な時に、すぐに情報を導き出せるよう、記憶を関連づける必要があります。情報を書き、人に説明し、何度もアウトプットを繰り返して、情報を取り出せるようにしましょう。
記憶の過程「入力・貯蔵・出力」を行う際、イメージ(絵)を利用すると非常に効果が高いです。
イメージには言葉の何十倍もの情報量があります。理解を助け、貯蔵するための復習(反復学習)時間を短縮し、出力用の関連づけに役立ちます。
例:教科書や本で行っている工夫
教科書や本には記憶の過程「入力・貯蔵・出力」をスムーズに行なうための、様々な工夫が行われています。
何が書いてある本なのか、一目で分かるように、言葉と絵で表現します。
- 言葉「教える」を強調し、読者を子供ではなく、教師役だと印象づける
- 記号(+,−,×,÷)で四則演算が、足し算・引き算・かけ算・割り算であることを説明
本の全体像を表し、何をどう理解していく順番なのか(勉強する順番)、説明のポイントは何なのか、構造化して紹介する。
- 言葉「足し算」と記号「+」を同じ行に記載し関連づけを行う
- 子供とリンゴの絵から、説明する方法を印象づける
覚えてほしい事柄が、イメージとして思い浮かぶように、絵や言葉で強調する。情報をひとまとめにし、関連づけられるよう、配置を工夫する。
- 言葉「足し算」、数式「3 + 1 = 4」、リンゴの絵「実物のイメージ」これらを1ページにまとめて記載し、関連づけ
- 「合体」、「食べちゃった」など動作を表す言葉とイメージを記載し、五感を刺激する
記憶の10の基本原則
記憶の10の基本原則は「イメージを働かせること」と連想によって「関連づけること」の働きを強化し、脳の力を高めるように作られています。
先ほどの「こどもに教える四則演算(しそくえんざん)」では、食べる絵で五感を刺激し・矢印で動きを表し・章立てで順番をつけ、イメージと関連づけの工夫をしました。
- 五感を活用する
- 大げさに誇張する
- リズムと動きを活用する
- カラフルに色を活用する
- 数字を活用する
- 記号を活用する
- 順番をつけ、パターン化する
- 魅力的なイメージにする
- ユーモアを活用する
- ポジティブなイメージにする
「リズムと動き」は主に右脳が、「記号や順番」は主に左脳が働きます。脳を楽しませて、両方を活用しましょう
※絵やイメージとは話題が変わりますが、文章(言葉)については主に左脳が働きます。
上記イメージでは言葉(文章)を書いて左脳を働かせ、リンゴを食べている絵で右脳を働らかせます。
上記イメージでは数式や少数といった要素が出てきて、左脳の働きが強くなりました。「やんちゃな子供がリンゴを割ったよ」という、変わった絵で右脳を刺激し、両方の脳が働くようにしています。
マインドマップと記憶
イメージ(絵)は記憶に残りやすいので、ノートに絵を描きましょう。
オススメなノートの書き方はマインドマップです。
マインドマップ自体が、絵に見えますので、絵が苦手という方でも安心です。
また、マインドマップには思考のプロセス(自分の脳の動き)が描き写されます。
思考プロセス(自分が考えたこと・思ったこと)を、絵として繰り返し見返すことができるため、非常に効率よく復習ができます。(メチャクチャ思い出しやすいです。)
下記マインドマップは私がノートPCを購入した後に行ったことをまとめています。
マインドマップが、1枚の絵に見えてきませんか?
本体のキーボードが使いにくく、届いた当日は購入を後悔しました。
外付けキーボードを購入し、今ではストレスなく利用しております。(コストパフォーマンスが良かったと満足しております。)
マインドマップの成り立ち
マインドマップの考案者であるトニー・ブザン氏は脳と学習の世界的権威です。
「記憶」について長年探求していたブザン氏が、「記憶の10の基本原則」を提唱し、良く使われている直線的なノート(大学ノートなどに、書いていくやり方)では記憶の効率が悪いことに気づき、記憶術として発明したのが、マインドマップというノートを放射状に作る方法です。
アイデア作成法として有名なマインドマップですが、当初は記憶用のツールであったことは、あまり知られていないようです。
アイデア作成法であり、記憶術でもあるマインドマップ、便利だと思いませんか?
マインドマップ作成時の工夫
マインドマップ作成時には、記憶の10の基本原則を取り入れ、描いていきましょう。
マインドマップを描きながら、時々マップ全体を見直しましょう、全体像を把握しながら描くことで、学んだことを自然に、復習しながら描くことができます。
見直したときに、関連している絵や言葉を見つけたら、線や記号を書き、関連づけを強調し、描いていきましょう。
理解が深まり、記憶にも残る、効率の良いマインドマップが完成します。
まとめ( ノートに絵を描こう)
I AM 「イメージを働かせること」と連想によって「関連づけること」を使い、記憶する。
面白いと思っていただけましたか?
ノートに絵を描いて、ご自身の記憶力をアップさせてください。
ノートをかく時はマインドマップがオススメです。
マインドマップは自分の思考プロセスを表す1枚の絵になります。
何度も見返しながら復習を行ない、記憶を定着させましょう。
マインドマップの入門編、ミニマインドマップの書き方は下記のリンクから
Appendix(マインドマップ補足)
- ノートに右脳と左脳はどう関係するの?
-
左脳のスキル
- 関連、理性
- 言葉、数字
- 分析(順序・解消・直線)
右脳のスキル- 色、感情
- リズム
- イメージ
言葉や階層などの左脳が活躍するスキルと、色やイメージなどの右脳が活躍するスキル、両方を利用しノートをかいていこう。
一般的なノートでは言葉・直線といった、左脳のスキルが多く使われます。
絵や色を取り入れ、右脳のスキルも使えるようになると記憶力が上がります。
- 無地のノートが良いと聞きました。なぜですか?
-
罫線を区切りや直線と判断するため、無意識のうちに思考の自然な流れを妨げます。
バランス良く、左脳と右脳を刺激するようにノートを作成するには、無地が使いやすいです。
無地に抵抗がある場合、なるべく罫線の薄いノートを使ってください。ちなみに私はA-4のルーズリーフ(無地)を使っています。マインドマップで書くとノートの順番が分かりにくくなるため、ファイリングができるルーズリーフは使いやすいです。
- 本記事の構成[ミニMind Map]
-