【成功するノート術】マインドマップの作り方、2つの思考法(収束と放射)
マインドマップ、YouTubeなどで見ることも多くなってきましたね、描くことは簡単にできますが、完成したマインドマップが、思っていたものと何か違う、答えがでない、そんな経験はありませんか?
マインドマップを描くポイントは、2つの思考法を使いこなすことです。
あなたが描いたマインドマップに間違いはありません、そのマインドマップは、あなたの思考が表現された、世界で一つの大事なマインドマップです。
作ったマインドマップを元に思考を広げ、アイデアを深め、あなたのやりたいことを成功させてください!
この記事を読むことで、2つの思考法「収束思考」と「放射思考」を使うことができるようになり、マインドマップ作成の7つのルールを使いこなせるようになります。
目的を明確にする(最初に思考を構造化する)
マインドマップを描くときは、目的をしっかり決めましょう、予定を立てるなら、なんの予定を立てるのか、勉強をするなら、覚えることはなにか。
旅の予定であれば「誰かといく旅」「なにをする旅」「どこにいく旅」と、旅の目的を最初に決め「セントラルイメージ」として中心に描き、目的を達成するために必要となる情報をBOI(整理するお題)に「一緒に行く人」「移動する方法」「やりたいこと」を書きます。
BOIとはマインドマップの中心から伸ばすブランチ(枝)に、記載する最初のキーワードです。
マインドマップの作り方(7ポイント)
- 用紙を用意する
- セントラルイメージを描く
- カラー(色)を使う
- ブランチを広げる
- 単語を書く
- 構造化する
- 先ず描いてみる
マインドマップ(7つの基本ルール)
用紙を用意する
先ずは用紙を用意しましょう、無地のA4サイズの紙がオススメです。
用紙を横向きで描き始めてください
マインドマップはキーワードの間にブランチという線を描きます。ブランチをアンダーラインになるように、横書きで書くため、紙は横向きに使った方が描きやすくなります。
紙に線(罫線)があると無意識のうちに線を気にしてしまい、思考の自然な流れをジャマします。自由にのびのびと、脳を働かせるため、無地の紙を使ってください。
イメージを描く(代用法も記載)
脳は言葉よりも、イメージにすばやく反応し、情報を読み取ります。そして、イメージは千の言葉にも値する多くの情報を持ちます。
ポイントと思ったところに絵を描きましょう、絵に多くの情報が入り、記憶力が高まり、連想されやすくます。
絵を描くことで、得られる効果については、下記リンク記事にまとめております。
I AM 記憶のコツをしっていますか?
絵が苦手の方はシールやスタンプを使う、ピクトグラム(標識 など)やアイコンを参考に描いてみる、など取り組めそうなことを試してみてください。
外部サイト:ヒューマンピクトグラム2.0
外部サイト:icon-pit
キーワードを絵に見立て、立体的に書くこともオススメします。
カラー(色)を使う
色を3色以上使いましょう、色は脳にしげきを与え、記憶に残るようになります。ポイントに絵を描き、線で囲み、印をつけ、情報を区分けし、紙に書き表すことで、思考の流れを、目で確認することができるようになります。
赤色:注意事項や、間違いやすいポイントに印をつける
青色:類似する点や、メリット・特徴など、ポイントに印をつける
緑色:人名や作品名など、名称に印をつける
このように、色の使い分けをルール化すると、記憶に残りやすく、見たときに思い出しやすくなります。
ブランチを広げる
中心に描いたセントラルイメージからブランチ(枝)を伸ばします。伸ばしたブランチの上にキーワードを書き、そのブランチから次のブランチを広げていくことで、放射状にブランチとキーワードが広がり、アイデアの連想がすすみます。
- 根本を重ね、節をつなぐ
思考を結びつけるように描く - 角度をつけて、枝分かれさせる
45度の角度だと空白を確保しやすい - 曲線を描く
絵として記載できる
柔軟で自由な印象を感じさせる
楽しい(単純な作業ではなくなる)
単語を書く
1つのブランチに、1つの単語(キーワード)を書いていきます。
- どの言葉が、自分の考えに合うか選ぶ
識別能力と分析能力が活性化される - 言葉を分けて記載する
分けることにより、付け足しやすくなる - 脳がしっかりと要点を把握する
要点を結びつけるように、思考が働く
漢字を書くことをおススメします。
部首に意味が含まれるため、なにを意味しているか、形をみて連想することができます。(絵の代わりに使うこともできます。)
漢字のボキャブラリー(語彙)を増やしましょう!
ブランチとキーワードに一体感がでるように書くことで、それぞれのキーワードのつながりや意味が分かりやすくなります。「絵・カラー・ブランチ・キーワード」これらを、描きこんでいくと、自然とマインドマップそのものが1枚の絵となり、思考のプロセスが1枚の絵として表現されます。
構造化する
マインドマップには「描き始めの構造化」と「描いた後の構造化」の2種類があります。
何についてまとめるのか、考えるのか、筋道や方法を決めるために行います。最初に行うことにより、思考(考えや思いを巡らせること)が結論やゴールに向かって進んでいきます。
マインドマップをなんの為に描くか、ゴールを決めて描く
本をマインドマップにまとめる場合に向いているもの
- 本の表紙
- 本のテーマ
- 作者の似顔絵
ゴール(セントラルイメージ)を目指すために、必要となる整理軸を書く、個々の要素を分かりやすくグループにしていく
本をマインドマップにまとめる場合に向いているもの
- 本の章立て
- 時間的順序
- フレームワーク(5W1H など)
だれが、なにを、なぜ、いつ、どこで、どうやって
- 区分(章・テーマ)
- 歴史(時間的順序)
- 事象の要素(人物・日付・できごと)
- フレームワーク(5W1H)
マインドマップを描いた後、見返して気づいたポイントを更新していきます。矢印やアイコンなどを加えて、ポイントを目立たせたり、キーワード同士を線でつないだり、数字をかき込んで順序や優先順序を表したり、それぞれの要素を構造化していきます。
主張にはイラスト
”引用:いらすとや サイト”
- 区分(テーマ・分類・階層化)
- 評価(良い点・価値・有益さ)
- 関連(同類項・特徴・順序)
先ず描いてみる
あまり正確に作ろうとせず、まずは描いてみてください
同じ言葉が書かれていたり、階層や分類がおかしかったり、構造化しきれない部分がでてきますが、気にせずに描いてください。
マインドマップは連想(思考)を描くツールなので、自然に思い浮かべた事をそのまま描いてください。
描いたマインドマップはあなたの思考のプロセス(過程)です。
描き終わった後に「マーク」などを使って関連づけ、構造化し、完成させましょう!
7つのルールの目的(狙い)は、理解したほうがイイよ!
※7つのルールは脳を効率良く動かす工夫
余談ですが、書き始める際の便利なフレームワーク(仕組み、やりかた)を紹介します。行動を起こしやすくなる便利な思考法『TEFCAS』です
・Try-alls:試す事を決める
・Events:実行(結果を出す)
・Feedback:結果を評価
・Check:評価を確認しなおす
・Adjust:やることを調整
・Success:成功(目標)に近づく
TEFCASの詳細については、下記リンク記事にまとめております。
TEFCAS 誰もが使える目標達成までの思考法(成功への思考サイクル)
収束思考、放射思考を交互に使う
人間の脳は、自然と放射思考で考えます。なにかを見て「アレに似ている!」と連想を行ったり、暇なときに「明日、何やろうかな」と考えたり、ひとつの情報が別の情報と関連づき、連想が放射状に広がります。
この放射思考は新しい思いつきなどには向いていますが、1つの問題について、深く考えることには向いていません。
目的があいまいな時の考えごとってループしませんか?
放射思考に収束思考という別の思考方法を組み合わせて使うことにより、情報が整理され、導き出したい答えを出すことができます。
収束思考は解答を導き出すための思考法です。思考に条件を与えて、構造化することにより、多くの考えを評価してまとめる、問題解決に必要なことを導き出すことができます。
問題解決に必要なもの
- 思考の独自さ
- 情報を構成する力
- 物事を具体化する力
脳に自然な形で働いてもらうのが、放射思考です、放射思考をつかうことで物事をおぼえやすくなり、創造的な連想が働き、アイデアが出ます。
放射思考で広がる連想
- 類似・関連している情報
- 過去の経験
- 情報同士の組み合わせ
マインドマップで問題解決を考える場合、収束思考で、セントラルイメージやBOI(情報の整理軸)を決め、次に放射思考で関連するコトや過去の経験を連想し、また収束思考で情報をまとめ、収束思考で連想し・・・、と交互に収束思考と放射思考を行うことで、足りない情報を把握・整理し、情報を組み合わせながら、ゴール(問題解決)に向かいます。
マインドマップ例:旅行計画
目的を「旅行に行く」に決め、カバンの絵をセントラルイメージにして、放射思考を使います。
- 海外とかいいよね?!
- 美味しいものが食べたいなあ
- 行くとしたら夏休みかな
- 行くなら友達の太郎君と行こう
収束思考を使い、目的を「太郎君と旅行にいく」に再設定しました。
二人が楽しむ旅行をイメージにし(セントラルイメージに「太郎君」を追加)、BOI(整理軸)を「どこへ・だれと・いつ・なぜ・なにを」と定めてから、放射思考を再開します。
- 太郎君と帯広に行きたいって意気投合したなあ
- 共通の友人である「勇吾 君」も誘ってみよう
- 北海道に行くなら、魚も食べたいよな
- 食事とマンガをテーマにしよう!
お互いが好きなマンガ「銀の匙」を中心に、旅の予定を組むことにしました。
「マンガ」「北海道」「動物」「料理」をキーワードに、Googleで周辺の観光地や名産を調査し、「2泊3日」の旅行計画を作成
BOI(考えの整理軸)が決まらないときは、キーワードを別の場所に描いて、ミニマインドマップを描くと考えやすいです。左上にある「レジャー」の部分がミニマインドマップです。
ミニマインドマップの描き方については、下記リンク記事にまとめています。
頭が良くなるメモのかき方3ポイント
まとめ(収束思考と放射思考を使いこなす)
思考をストレスなく、スピーディーに行う為に「収束思考」「放射思考」を使いこなしましょう、収束思考は考える枠組みを決めること、余計な情報を捨て、重要な情報にしぼりこみ思考の方向性を定めます。放射思考は逆に考える枠組みを超えていくこと、情報を判断せず思いついたことを、どんどん書いていきます。
収束と放射を同時に行うことは、車の運転で例えると、アクセルとブレーキを同時に踏むようなことです。
※絶対にやめましょう
放射思考は簡単に行えますが、収束思考は慣れないと難しいです。
収束思考は、なんども使うと自然とできるようになります。
自転車の運転や九九の計算と一緒です。何度も実行し、繰り返すことで、自然とできるようになります。
思考を切り替えることを意識し、収束思考を使いこなし、マインドマップを描いてください。頭の回転がすごく良くなりますよ!
タイトル | 著者 | 概要 |
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ザ・マインドマップ | トニー・ブザン バリー・ブザン | 考案者が体系的にマインドマップを説明した本 |
頭の取扱説明書 | ヴァンダ・ノース (トニー・ブザン) | インストラクターがマインドマップの作り方を分かりやすく、カリキュラムにしてまとめたもの |
実践!ふだん使いのマインドマップ | 矢嶋 美由希 | インストラクターがマインドマップを生活に活用する、様々な方法を説明したもの |
マインドマップ最強の教科書 | トニー・ブザン | 考案者が学習方法や、マインドマップ記載時に間違いやすいポイントを説明したもの |
Appendix
- 収束思考がむずかしい時は、ミニマインドマップを使う
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ミニマインドマップは一部のルールを使ったマインドマップのこと
急に思いついたこと、電話を受けたとき、パッとメモをとるのに適しています。
放射思考を使って、すぐに描き始められるマインドマップです。マインドマップを描くときに、セントラルイメージやBOI(収束思考で整理するテーマや問題)が思いつかないときは、ミニマインドマップを描きましょう。
ミニマインドマップの描き方については、下記リンク記事にまとめています。
頭が良くなるメモのかき方3ポイント
- 本記事の構成[ミニMind Map]
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